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北原脳神経外科病院タイトル

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  脳卒中の運動麻痺って?

 運動麻痺とは 

 運動は、脳からの指令により筋肉が収縮し関節が動くことでおこります。脳卒中によって脳に損傷をうけた場合、脳からの指令が適切に送られないために筋肉がうまく収縮できず、手足が動きにくくなったり、寝返りや座ることさえ上手にできなくなったりしてしまいます。これを、運動麻痺と言います。

 この運動麻痺は、個人差もありますが、ある程度まで回復する可能性があると言われています。「ある程度まで」というのは、一度損傷され死んでしまった脳は再生することができないため、麻痺が完全に回復することはほとんどなく、多かれ少なかれ障害が残ります。

 今回は、一般的に言われている運動麻痺の回復について紹介します。

 

 運動麻痺の回復過程 

弛緩期

 発症後すぐは、筋肉は緩んだ状態(弛緩期)になる場合があります。この時期は、麻痺した手足を非常に重く感じます。麻痺のある側(麻痺側)と麻痺のない側(非麻痺側)の筋肉のアンバランスなどにより体の動かし方もわからなくなってしまいます。

 この状態で麻痺のある側の手足をを捻ったままにしたり、粗雑に扱ってしまうと、亜脱臼(脱臼のしかかった状態)になってしまい、後々痛みが出現してくることがあります。

痙性期

 「痙性」とは筋肉がいつも過敏になり、ちよっとしたきっかけで突っ張る・こわばる状態です。

 この時期になると、麻痺のある側の手足を動かすことができるようになります。しかし、その動きに必要な分だけの力ではなく、それ以上の力が入ってしまいます。手を上げるという動作一つとっても、肩・腕周りの筋肉だけを働かせることができず、肩・腕はもちろん全身の筋肉を使って腕を上げようとします。この筋肉を過剰に収縮させた状態を続けてしまうと、痙性が強く出現してしまい、動きは粗大で細かいスムーズな動きが困難になります。

   痙性が強く出現した状態

 

 この時期に大切なことは、できるだけ筋肉のこわばりを抑えることです。筋肉のこわばりが強くなると、筋肉は緩むことなく常に緊張してしまい、体の節々がどんどんかたくなってしまいます。そのままでいるとうまく起きあがれなくなったり、立ってバランスをとることが難しくなってダルマのように転びやすい体になってしまいます。

回復期

 その後、筋肉のこわばりが減り、少しずつ麻痺した手足が動かしやすくなる時期に入ります。しかし、完全に元のような動きを行うことは難しく、多かれ少なかれ、「手足の重さ」や「動きにくさ」などの障害は残ります。

 

 回復にかかる時間

 回復にかかる時間は、一般的に発症から「手は6ヶ月〜1年、足は3〜6ヶ月」と言われています。どちらもはじめの1ヶ月ぐらいは著しく改善し、徐々に緩やかな改善となっていきます。そして、最終的には大きな改善は見られなくなり障害が固定します。

 

 終わりに

 運動麻痺の回復には個人差があり、すべての方が上記のような回復をたどるとは限りません。脳卒中は100人いれば100人とも回復過程や後遺症が異なると言われているほど、個人差のある病気ですので、分からない点がございましたら、主治医・リハビリ担当者にお聞きください。

 


   

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