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結婚しても仕事を続ける女性が増えています。ということは働く妻を持つ男性も増えているということですね。

そんな身近な男性たちに、家庭のこと、仕事のこと、人生のこと、いろいろ伺うコーナーです。

第1回は、当院医事課でご活躍中の    
鷲頭 徹 (ワシズ テツ) さんにお話を聞きましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q1まずは軽〜く、プロフィール、お願いします。

プロフィールなんて書いたことがないので何を書けばいいのかわからないんですが…。
とりあえず1969年6月9日生(光栄にも理事長と同じ日です)。


3人兄弟の真ん中です(それぞれ2つ違いの兄と妹がいます)。東京都町田市と神奈川県相模原市を行ったり来たりしながら大きくなり、当院のすぐ近くにある高校を出た後、これもこの近くのとある大学の法学部を卒業。旅行会社に就職し10年間勤務した後、本年4月より当院で勤務させていただいております。


前職では入社後人事部に7年間在籍、採用や退職・人事異動の処理を主に担当し、また人事データベースや社内イントラのお守などもしていました。


その後現場でカウンター接客を2年、団体セールスを1年やりましたが、この間は修学旅行や団体旅行の添乗もしていました。


とこんな感じでよいのでしょうか。


ちなみに妻は私より一つ上、出身は鹿児島県、大学から東京で生活している人です。


Q2な〜るほど、ありがとうございました。奥様は「金のわらじで捜せ」と言われる一つ年上とは、うまくやりましたね♪
どんな奥様なのでしょう? 知り合ったきっかけは?

たまたま1つ上だっただけなんですけどね。

ちなみに妻の職業は会社員です。業種は旅行業・・・つまり前の勤務先の同僚です。いわゆる「社内恋愛」ですね。


旅行会社の社員といっても一般の方のイメージする業務(カウンター接客や添乗といったもの)は全くしていません。入社からずっと本社での勤務で、入社当初はホテルやリゾートなど関連事業の開発に携わり、その後私の所属していた人事部に異動し、人事採用業務や労働組合との交渉・各種社内規定の整備といった仕事をしています。


本社の若手社員での旅行やイベントなどで知り合い、5年ほど付き合ったのち結婚となりました。

一般的に企業は夫婦が同じ職場にいることをあまり歓迎しません。自分は人事部という部署の性格上、そういうことには割と敏感だったので、一応当時の上司に相談し、どうせ片方動かされるんだったら自分から申し出た方が好きなところに行かせてもらえるかな・・・などと考えて異動願を出したのですが、たまたま早く行き先が決まったため、予想外に結婚する前に出ることになってしまいました。

結局公表するきっかけがなく妻と付き合っていたことは知られないまま。


当時担当していた仕事は人事異動関係で、担当者本人が異動するケースはそれまでにはなかったので、後で聞きましたが私の異動については様々な噂が飛び交ったそうです。


その後仕事が変わったことで忙しくなり、結局結婚式もしなければ新婚旅行にも行けず(旅行会社なのに・・・)、そのうち子供ができて結婚とおめでたを同時に知った人が多かったせいか、今でも多くの人が私達夫婦をいわゆる「できちゃった結婚」だと思っているようです。
(実際は違います!)


ということで現在2歳9ヶ月の男の子が1人おります。


Q3行動力のある女性とお見受けします。旅行業界では「女性は戦力」が当然ですよね?
産休、育休や保育所などの育児応援システムは整っているのでしょうか?

確かにかつては他の業界と比較して女性を「戦力」と見ていたかもしれませんが、近年は人件費削減のため、事務等はもちろんカウンター接客でも契約社員や派遣社員を用いるケースが多くなり、現在女性が社員として働きやすい業界であるかは疑問のあるところです。

とはいえかつての名残?ということもあり、女性をサポートする制度はそれなりに整っています。


まず出産休暇(産休)ですが、産前7週間・産後8週間(社員は有給・契約社員は無給)となっています。
育児休職は産後休暇終了後引き続き1年6ヶ月まで取得可能で、その間は社員 互助会より休職前賃金(標準報酬)の6割が支給されます。

※妻が取得した当時(約3年前)は、互助会単独で6割支給されていたため、雇用保険から支給される『育児休業給付金』とあわせると休職前の8割程度の収入がありました。しかし長引く不況と共に条件が切り下げられ、現在は総額で6割支給となっています)。

他に妊娠及び育児の短時間勤務制度があり、1日あたり最大で2時間、勤務時間を短縮する事ができます(ただし短縮した時間分賃金カットされます)。妻は現在この制度を利用し、勤務先を15時45分に退出させてもらっています。こちらは子供の年齢制限が「3歳未満」だったのが、今年の4月から「小学校就学前」になりました。


ちなみに育休は男性が取ってもいいのですが、制度発足以来男性の取得例はないようです。さすがに小心者の私には取れませんでした…。
なお勤務先が全国に散らばっているため、会社に保育所はありません。そのため育休後の復職を希望していてもなかなか保育園に入れず、泣く泣く退職する人も多くいました。この辺は国や自治体の問題ですが。


自分の場合は運良く保育園に入れることができたのと、両親が同じマンションの2つ上の階に住んでいるという恵まれた状況のため、日々の送り迎えや急な病気の時など本来なら自分達が休みを取らなければならないところをみてもらうことができ、非常に助かっています。


もっとも妻にしてみれば別の気苦労は多いのかもしれませんけどね(笑)。


Q4仕事に育児に家事に、休む間もない奥様の姿が目に浮かぶようです。鷲頭さんはパートナーとして、父として具体的にどんな協力をなさっていますか?精神面でのサポートの話も聞かせてください。

できることはしようと思ってはいますが、自分も忙しくてなかなかサポートできないのが正直なところです。帰宅は日常的に遅いので、帰り着く頃にはいつも子供と妻はとっくに寝ていますし。


ただその分、できるだけ接する時間は大事にしているつもりです。朝食を必ず一緒に取ることや、休みの日は子供中心で遊んだり外出したりと、とにかく一緒に過ごす時間を多く取るようにしています。


それからほんの少しではありますが、家事も分担しています。ほんとに少しですが…。
あとは子供に対して、甘いだけにならないように気を付けています。普段接する時間が短いとどうしても甘くなりがちですが、わがまま放題を許すと後で妻が苦労しますし、子供の成長のためにも『怖いパパ』でいるようにしているつもりですが、それでも人から見れば相当甘い父親かもしれません。


「精神面のサポート」はどうでしょう、あまり自信はないです・・・。


サポートとは少し違いますが一つだけ気を使っているところとしては、原則として必ず家で夕食を取ることでしょうか。
妻は前述した短時間勤務制度を利用していますが、それでも勤務先が都心のため通勤に2時間近くかかり帰宅できるのは17時過ぎ、それから夕食の支度や子供との食事・風呂、寝かしつけてからの片付けや翌日の用意、という毎日です。

仕事も時間が短くなっている分、逆に余裕はないし、担当業務もかなりハードなものです(自分も以前勤めていた会社・部署なので)。


そんな訳で、一緒にとることはほとんどできませんが、そのかわりどんなに帰りが遅くなっても、必ず家に用意してある夕食を食べることにしています。それが最低限の礼儀だと思っているので。


ただこれは「サポート」ではないですね。妻から見れば勝手な習慣でしかないかも。

でも帰って置いてあるのが宅配ピザだったりお弁当だったりすることもあります(笑)。
便利な世の中になったものです。


Q5世の中にはまだ、「子供が小さいうちは家で母親が面倒見るべきだ」とか「結婚したら奥さんは家にいて欲しい」なんていう男性も多いですが、
鷲頭さんの考え方はどうでしょう?

幸いというか不幸にもというか、自分の母親も勤めていたり地域や学校のPTA活動をやっていたりで割と家にいませんでしたから、あまりそういう考えはないです。
「親はなくとも子は育つ」などと言いますが、自分の経験から言っても親がいなければいないなりに子供も勝手に何とかするものですし。


むしろ親の側で、それまで外で仕事をしていた人が出産を期に突然子供と二人きりの世界に閉じこもる、というのは、母親の精神面にも子供の成長にとってもあまりいいとは思えないので、結婚した時も子供ができた時も、むしろ私の方が妻が退職することに反対していました。


妻はつわりが非常に重かったため、正直無理かなと思ったこともありましたが、できるだけ頑張ってそれでもだめだったらその時に考えようと話し合い、結局ラッシュ時の電車通勤にも耐えて妊娠8ヶ月まで勤務を続けました。(その後年休と産休で休みに入りました)。


出産後は育休とあわせて1年8ヶ月の休みを頂きました。おかげで保育園に入るまでの時間を子供とゆっくり過ごすことができたようです。
妻が仕事に復帰してちょうど1年経ちましたが、現在は仕事と家事をうまく両立してくれているように思います。


ただ、育児って母親でないとだめなことって実際ありますよね(例えば「母親が抱かないと泣き止まない」とか「寝ない」とか、もちろん母乳をあげることもそうですし)。その必要なことのためには充分な時間が取れて、また仕事に戻るにしても後の不安がなく働ける、そういう環境が理想的なんでしょうけど、現状は子供を持つ女性が外で働くのはとても大変だと思います。


前職でも意欲があって優秀な女性は周囲にもたくさんいましたが、企業側の求める条件に合わないためにあまり生かせていないのがほとんどでしたね。女性側にも企業側にもメリットのある雇用・労働の形ができれば、もっと活躍できる女性はいくらでもいると思いますよ。

Q6女性が(あるいは男性でもかまいません)仕事と家庭を両立するのに、大事だと思うことがらを思いつくままに語ってください。

どちらの場合も相手の協力が一番ですよね。それは精神的でも物質的でもはたまた金銭的でも、どんな形でも自分にできる方法であればそれでいいと思うのですが、これは勝手な言い分と言われるかな。もちろん相手の望む形がベストですが、いろんな要因で必ずしもそうできないこともありますし。


一方で『協力してほしい』ということを相手にちゃんと示すことが結構大事だと思っています。


特に女性は1人でがんばってしまうことが多くないですか?お互い忙しかったりして会話が少なくなってくると、本当は助けてほしい時でも自分だけで頑張ってしまって、しかもそんな状況に気づかない相手にこれも1人で怒っていたりするのでは。


私も「何だか知らないけど怒っている(ように見える)妻」に対し「何かあるなら言ってくれればいいのに」とよく思います。でもこれは単なるコミュニケーション不足ですかね(笑)。

でもそんな雰囲気になってたらもう言えないじゃないですか。

 

Q7父としてお子様に何を伝えたいですか?男同士の熱い思いをお願いします。

これは難しい(笑)

今はまだ相手は幼児なので『男同士』といえる間柄ではありませんが、いつかそう思える日が来るんでしょうね。それは本当に楽しみですが、その頃には父親なんてうっとうしがられてしまうんだろうなぁ。


「熱い思い」。これからじっくり考えてみたいと思います。

Q8今後の人生でかなえたい夢はなんでしょう?(小さいのから大きいのまで)いくつでもかまいません。挙げてみてください。

一番具体的なのは、定番ですが息子とキャッチボールをすることです。


自分も父とよくやったものですが、早くできるようになればいいな、と思います。
これって男の子を持つ父親はみんな思ってませんか?もっとも今は野球よりサッカーかもしれませんけど。

次は楽しい家庭を作ることでしょうか。もちろん仕事も人生における多くのエネルギーを注ぐに足るものだと思いますが、自分は夫として、父として、家庭で果たす役割も同じくらい大切にしたいと思っています。

最後は子供が成人したら、一緒に飲みに行くことですね。


自分が学生の時のことですが、何かの都合で父の勤め先から一緒に帰ることになり、途中で父が普段よく行っている店に寄って、ちょっと飲んでいくことになりました。


しばらくして父は酔って眠ってしまい、とりあえず一眠りさせてから帰るか、などと考えていたところにその店のおばちゃんが焼き鳥の盛り合わせを持ってやってきました。自分は注文していないので、と言うと「これはおばさんからのおごり。お父さんきっと嬉しかったんだよ。また一緒に来てあげて」と言われたことを覚えています。


当時は「そんなもんかな」というぐらいにしか感じませんでしたが、親になった今は多少わかる気がします。
自分もそういう年になったら息子と飲みたいなぁ、と思いますね。

どれも何だか小さい夢ばかりですね。
もっと大きな夢を持て、と言う声が第1診察室あたりから聞こえてくるような…。


Q9最後に奥様への応援メッセージやパートナーとしての感謝の気持ちなど、日頃言えないことを公開アピールしてください。

(^−^)/

きつい中毎日本当によく頑張っていると思います。ただ、少し頑張りすぎなのでは?


子供のためにエネルギーのほとんどを使ってしまっているように見えます。


子供のために必要なことはしても、自分の人生も限られているわけだし、時には私や両親に任せて、子供を置いて出かけるぐらいの気持ちのゆとりがほしいですね。


親の思いとは関係なく(?)子供は子供で勝手にちゃんと育っていくものだと思うし、実際保育園に入れた時も、最初は毎朝親子で泣き別れ状態でしたが、今やこちらの心配をよそにすっかり順応して、迎えに行っても「いや!まだ帰らない!」と逃げ回っている状態です。


私もそうですが、適度な「子離れ」が必要かもしれません(笑)。