●今、家族に求められる3つの課題
@入院生活 〜家族の手に支えられる入院生活〜
患者さまの心身にとって最もよい治療のためには、患者さまの生活に即したリハビリテーションを適切に行うだけでなく、趣味・嗜好を取り入れ充実した入院生活を送る必要があります。そのためにもご家族がなるべく入院中の患者さまに関わり、精神面・身体面のフォローをしていくことが重要です。
A自宅への退院 〜スムーズな退院を目指して〜
ご自宅へ退院する際は、まず患者さまの状態に合わせてご自宅の環境を整えて行くことが必要です。同時に患者さまがスムーズに自宅に帰ることができるようにご家族もその心構えをする必要があります。そのためにも、早めにご家族が病気や障害について十分な知識を得て、患者さまの心身の状況を十分に理解し、自宅での生活に向けて患者さまと目標を共有することが大切です。
B退院後の生活 〜社会復帰を考えて〜
退院し、ご自宅に帰られた後、以前と違う身体状況により、引きこもりがちになったり、ボーっとすることが多くなったりする患者さまもいらっしゃいます。こういった場合には、やはりご家族の援助や、同じ障害を持ち、思いを共有する仲間が必要になってきます。
●今、医療に求められる3つの課題
@医療保険財政の悪化と個人負担医療費の増加 〜みんなで目指そう、「より良い医療をより安く!」〜
医療保険財政の悪化に伴う度重なる医療制度の改正により、個人の医療費負担は増大する一方、医療保険財政の見通しは未だ改善のきざしをみせていません。国民が安心できる生活を維持するためには、「いずれ医療費が払えず、適切な医療が受けられなくなるのではないか」という不安を払拭することが必要です。
わが国では健康保険制度により、医療サービスは基本的に公定価格で提供されています。また医療費は出来高制により算定されること、国民は自由に医療機関を選択・受診できることから、保険医療費と自己負担額を合わせた医療費の総額を減らすことは大変困難です。
そこで私たちは、適切な医療の提供と医療費の減額とを達成するために、無駄な検査・投薬等を排除すると共に、病院においてご家族にボランティア活動として様々な形でご協力頂くことで、その両立を目指したいと考えます。
A治療へのたゆまぬ努力 〜患者さま・ご家族の満足いく結果と早期退院を目指して〜
病気になり障害を持ってしまった方にとって、「なるべく早く元の生活・状態に戻り、自分の家に帰る。」ことこそが一番の理想です。この理想に近づくために病院は絶え間ない努力を惜しむことなく実践していく必要があります。また、ご家族に対して、患者さまの疾患や障害について説明するだけでなく、今後の生活における介助方法や医療現場のようすを公開し、患者さま・ご家族が納得できる医療を目指していく必要があります。
B一貫した医療の提供 〜救急から退院後の生活までフォローできる医療体制作り〜
病院は医療やリハビリ等を行う治療だけの場としてあるのではなく、退院後の生活を見通して、患者さま・ご家族にとって同じ悩みを抱える方たちと触れ合い、協力し、病気になった方々の社会復帰を支援する場でもある必要があります。