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 ■特集うつ2

うつ病の薬物療法

 ■薬でうつ病が治るのはどうしてですか?

 うつ病は脳内で、気分や気力に関係している信号(セロトニン、ノルアドレナリン)の伝達が上手くいかず、気分が落ち込んだり、意欲がわかないなどの症状がでていると考えられています。

そのため、薬(抗うつ薬)により、脳内の信号の働きを良くすることで、それらのうつ症状が改善していくのです。


うつ病は多くの精神障害の中で、最も薬物療法が有効な疾患の一つです。

 
 ■薬を飲まないと、うつ病は治らないのでしょうか?
 うつ病でも、軽症なら、薬を飲まなくても、十分な休息や精神療法を受けることで症状は改善します。しかし、休息や精神療法を受けても症状が改善されない場合や、うつの症状が重い場合には、薬(抗うつ薬)を使うことで症状が改善していきます。
 ■薬はどのくらいで効いてくるのですか?
 

 抗うつ薬は、効果がでるまでに、2〜4週間かかるといわれています。


薬を飲んで、すぐに、症状が軽くなったり、気分が改善したりするわけではなく、副作用(口の渇き、便秘、だるさ等)が先に現れることが多くあります。そのため、内服を始めてかえって悪くなったように感じてしまいますが、その期間、薬が効かないといって、内服を中止したり、あきらめたりしないでください。効果を信じて内服を続けていると、「気が付くと、うつの症状が改善している」と感じるようになります。


 なお、抗うつ薬が効いてくるまでの間、不安や不眠を和らげるために、抗不安薬や睡眠薬など、即効性のある薬を併用することもあります。

 ■薬は安全ですか?副作用にはどの様なものがありますか?

 抗うつ薬の副作用として、口が渇いたり、尿が出にくくなったり、かすみ目や便秘などがみられることが多いですが、これらの副作用は不快な症状ではありますが、よほどひどくなければ危険性は低いものと言えるでしょう。


 新しいタイプの抗うつ薬(SSRI・SNRI)は、上記のような副作用は少なくなっていますが、飲み始めに食欲低下や嘔き気などがみられることがあります。
 ただし、アレルギー反応を起こしたり、稀に重症な副作用(不整脈・イレウス・白血球減少症)がみられることがあるので、けいれん・発疹・発熱などの症状がみられたら、すぐに連絡してください。


SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬):主な商品名(ルボックス・デプロメール・パキシル)
SNRI(選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬) :主な商品名(トレドミン)

 ■薬は、いつまで飲むのですか?ずっと飲み続けなくてはいけないでしょうか?

 抗うつ薬は、飲んで快感を感じるような薬ではないので、依存になってやめられなくなることはありません。


ただし、うつの症状が改善したからといって、抗うつ薬をしばらく内服した後、突然中止すると、イライラする・眠りづらいなどの症状が出現することがありますので、止める時は主治医と相談して徐々に減量していきましょう。


 抗うつ薬は、効果がでてきて症状が改善した状態を数ヶ月維持し、その後、少しずつ減量していくことが必要です。一生飲み続ける薬ではありませんが、再発を繰り返さないためにも、医師の指示のもとで、数ヶ月単位での内服が必要です。

 ■薬を飲んでいる時に、気をつけることはありますか?

アルコールは、うつの経過を悪化させるため、禁酒をおすすめします。
眠気のある時は、車の運転は控えましょう。


抗うつ薬の内服中の注意点をまとめると以下のようになります。


・ 医師の指示通りに内服する
・ すぐに効果がでないからといって諦めない
・ 症状が改善しても、しばらく内服は継続する
・ 自己判断で、内服を急に中止しない
・ 不快な症状や、からだの異変に気がついたら、医師に相談する
・ 禁酒をする


 
 
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