頭部外傷

頭部外傷

私どもの病院には毎日「こどもが転んで頭打ったんだけど大丈夫かしら?」とか「昨日酔っ払って頭打っちゃったんだけど~」とかいった心配そうな声のご相談電話が最低10件は寄せられます。
もちろん電話の内容を聞いただけで絶対大丈夫なんて保証することはできないので最終的には「心配なら受診を」ということになるのですが、大丈夫かどうか判断する上である程度の目安となることがらについて説明したいと思います。

一番多いお子さんの頭部打撲について

言葉を話せない小さいお子さんの場合、「頭痛い?」って聞いても答えてくれないから余計不安になりますよね。
すごい音をさせてゴツンしても直後から大泣きして、身体も良く動かして、その後機嫌もいいようならまず大丈夫。水分を多めにとらせて様子を見ましょう。

ぐったりしていたり、けいれんをおこしたり、はげしく吐いたり、傷口からひどく出血していたりしたらすぐに救急車で当院またはお近くの救急病院へ。その中間ならやっぱり見せていただいたほうがいいかもしてません。
というのも、表面は大丈夫でも骨にひびが入ってそこを通る血管が切れ、後になって出血してくる場合もないわけではないからです。 あらかじめ、骨折や小さい出血がないことを確認しておくと様子を見るといっても安心感が違いますよね。

大人の頭部打撲

大人の場合も基本的には同じですが、ご本人からいろいろ情報を得られる点が違います。
交通事故やスポーツの事故で頭を打ったら、激しい頭痛、吐き気、前後の記憶がない、手足に力が入らない、しびれがある、目の見え方がおかしい などの症状があれば必ず脳外科を受診してください。 そういう症状が一切なければまずは様子を見ればいいわけです。

なお、お年寄りや良くお酒を飲む方は軽く頭を打っただけでもゆっくりと出血しその血の溜りが脳を圧迫して数週間後に症状を出す場合があります。
慢性硬膜下血腫という名前がついていますが、このときの症状は頭痛や手足の麻痺、失禁、言葉が出にくいなどで、脳梗塞や痴呆と間違われることもあります。 急にこんな症状が出てきたときも受診してくださいね。

慢性硬膜下血腫
慢性硬膜下血腫