頭痛

頭痛とは

頭痛とは、読んで字のごとく頭の痛みです。頭痛とは病名ではなく、あくまでも症状であり、そこには原因となる疾患が隠されています。中には、命に関わる病気が隠されていることもあり、きちんとした診断を受けなければいけません。

頭痛の原因で一番怖いのは、頭の中の出血であり、その代表として有名なのが皆さんがご存知のくも膜下出血です。しかし、そんなに恐れることはありません。なぜなら、くも膜下出血の発生する頻度は、一万人に一人程度ですから。

長年脳外科の外来をしていますが、来院してくる患者さんの大半は、頭痛とめまいです。しかし、その中でもくも膜下出血を起こしている人は、一年間に当院では30人程度です。確率としては、かなり低いと思っていただいてよいでしょう。

頭痛の原因

頭痛を訴えて来院される患者さんのほとんどにこれらの診断が下されます。
  • 血管性頭痛(いわゆる偏頭痛)
  • 神経痛(代表的なものとして大後頭神経痛、三叉神経痛)
  • 筋緊張性頭痛
  • 副鼻腔炎
頭痛を訴えて来院される患者さんのほとんどにこれらの診断が下されます。
これらの頭痛は、ほとんどが痛みの性質によってある程度判断できます。
当てはまる症状があったらすぐに病院でみてもらいましょう。
  • 血管性頭痛・・・ずきんずきんとした拍動性の痛みのことが多いです。
  • 神経痛・・・ずきーんと響くような痛みやぴりぴりとかちくちくといった痛みで表現される痛み。
  • 筋緊張性頭痛・・・圧迫されるような、重苦しいような、締め付けられるような痛みのことがほとんどです。
  • 副鼻腔炎・・・前頭部の重苦しい痛みが多いようです。
また、このような頭痛は、ほとんどが時間とともにひどくなり、時間とともに和らいでいきます。 激しい痛みが急に起こり、しかも時間がたってもいつまでも改善されない場合は、出血によるものが多いので、すぐに病院で検査をして貰いましょう。

このほかに脳腫瘍や髄膜炎でも頭痛が起きますが、一般的には体のどこかでまず感染が起こりそれが悪化して頭蓋内に感染が及ぶので、 熱などの感染の兆候を伴うことがほとんどです。 髄膜炎でもひどくなると命に関わることもあるので、疑わしいときは病院に行きましょう。

また、脳腫瘍の頭痛は、モーニングヘッドエイクと言われ、一般的には朝方に強く日中に軽減する場合が多く突然強い痛みがでることは滅多にありません。 しかし、脳腫瘍に対しては外科的治療が必要であり疑わしい場合には、病院へ行きましょう。

頭痛の時の必要な検査

  • CTスキャン
    診断的価値が一番高いのは、CTスキャンです。
    よく、外来で頭痛がするからMRIをとってくれという患者さんがいますが、 出血しているかどうか判断するのであれば、CTスキャンの方が適しています。
    MRIは、その後の出血源の検査のために行います。
    また、ある程度の脳腫瘍であれば、CTスキャンで写ってきます。
  • 腰椎穿刺
    まれに、CTスキャンで写らないものもありますが、よほど疑わしい場合には腰椎穿刺を行います。
    脳や脊髄を流れている髄液という液体を背中に針を刺してとってくる検査ですが、 検査自体痛みもあり危険性もあるのでいきなりやることはまずありませんが、 くも膜下出血がかなり疑わしい場合には、非常に有効です。
    また、髄液を調べることにより髄膜炎の診断を行うこともできます。
  • 頭部X-P
    副鼻腔には、本来空気がたまっておりレントゲンでは、黒く抜けて写りますが、副鼻腔炎の時には膿がたまっており、白っぽく写ります。
    この場合は、副鼻腔のCTスキャンを行うとより確実です。
  • MRI
    CTにて出血が確認された場合には、出血源の検索のためにMRIを行います。
    動脈瘤やそう静脈奇形と言った血管の異常も見つけることが出来ますし、また脳腫瘍の診断にも役立ちます。

頭痛の診断は、その日のうちに

病院に来る患者さんのほとんどは、頭の中ではなく外側に問題のある人であり、脳外科的な治療の必要のない人たちですが、中にはすぐにでも脳外科的な治療をしなくてはならない人も含まれています。
適切な診断を行うためには、出来るだけ早く診断を受けなければなりません。何日も先にCTスキャンを撮るのでは大事な所見が無くなっている場合もあります。
頭痛のような診断は、その場でするのが鉄則です。その場で検査もせず、診断もつけてくれないような病院には行かない方がよいでしょう。