神経内科

神経内科

患者さま および 地域のみなさま
北原国際病院は、2008年4月より常勤神経内科専門医を迎え、本格的にパーキンソン病・脊髄小脳変性症などの神経難病・慢性頭痛などの診断・治療を充実させていきます。
「脳・神経なら北原へ!」 内科も外科も、ご期待に沿うべく まい進いたします。
百瀬 義雄 モモセ ヨシオ
昭和42年 東京都生まれ 日野市東豊田で中学・高校時代を過ごす

昭和62年4月 名古屋大学医学部入学
平成5年3月 同大学卒業
平成10年4月 東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻入学
(平成12年6月~平成14年3月 大阪大学に国内留学)
平成14年3月 同大学院卒業(医学博士取得)

平成5年5月 日本赤十字社医療センター神経内科研修医
平成7年6月 東京大学医学部附属病院神経内科
平成8年1月 東京都老人医療センター神経内科
平成9年1月 国立療養所下志津病院神経内科
平成10年1月 東京大学医学部附属病院神経内科
平成14年4月 大阪大学大学院医学系研究科基礎系医員
平成14年10月 東京大学医学部附属病院クリニカルバイオインフォマティクス研究ユニット特任助手

平成20年4月 医療法人社団北原脳神経外科病院
平成24年10月 同院院長就任
2015年10月  医療法人社団KNI  理事就任
    (北原国際病院 神経内科部長兼任)

日本神経学会神経内科専門医 医学博士(双子を含む5人の子育てに奮闘中)
テレビドラマ「1リットルの涙」、「美丘」医療監修

神経内科って、なじみがない方も多いですよね?まずはどんな専門科なのか、何が得意なのか、説明させてください。

神経内科とは?
よく誤解を受けるのですが、心療内科とは違います。ちなみに北原グループでは、心の病気は北原リハビリテーション病院メンタルケアユニットが承ります。

「ふるえ」と言えば...
私は大学院等で主にパーキンソン病を研究してきました。「ふるえ」は神経内科の入口となりやすい症状です。

脳血管障害の中でも
比較的若く、高血圧や高脂血症などのリスクファクターがないにもかかわらず、脳梗塞などの脳血管障害になる方がいます。背景にある病気をさぐるのも神経内科医の仕事です。

難しい病気?
脊髄小脳変性症や筋萎縮性側索硬化症(ALS)、多発性硬化症、重症筋無力症など、耳慣れない脳・神経の病気も神経内科が担当します。(ご病状により他の専門病院にご紹介することもあります。)

慢性頭痛も!
実は私自身も片頭痛持ちです。東大病院では頭痛外来を担当し、日本頭痛学会の「慢性頭痛の診療ガイドライン」策定にも係りました。身をもって知る頭痛のつらさ(笑)に、患者さんとともに立ち向かいます。
神経内科とは?
神経内科は精神科や心療内科とは違います。気分の変化や精神的な問題からではなく、脳や脊髄、神経、筋肉に異常があり、心ではなく体が不自由になる病気を扱います。
入口となる症状は多岐にわたります。

・手足の動きが悪い、力が入らない、手足が痩せてきた
・手足・口などが自分の意志とは関係なく動く、ふるえる
・ふらつく、足がつっぱり歩きにくい、よく転倒する
・手足がしびれる、感覚が鈍い
・物が二重に見える、瞼が重い
・物忘れがひどい、計算ができない、字が読めない・書けない
・呂律が回らない、飲込むときにむせる
・意識がなくなる、けいれんをおこす
・頭痛、特に慢性頭痛

当院はこれまで脳神経外科を中心に診療を行ってきましたから、これらの症状を脳外科医が診てきました。しかし、今後は神経内科医が拝見することも多くなります。

(脳神経外科は外科ですので、基本的に手術などが必要な病気を扱います。脳腫瘍や脳出血、くも膜下出血、脳動脈瘤などが脳神経外科で診る代表的な疾患です。そして急性期の脳梗塞も救急を扱う脳外科医が診ることが多かったのですが、今後は協力し合って、それぞれ得意な分野を受け持つことになります。)

当院の神経内科は、脳・脊髄・神経・ 筋肉を内科的にくわしく調べ、診断・治療を行なう専門科です。だから、中身は「脳神経内科」というわけですね。
「ふるえ」と言えば...
上記の症状の中で、『手足の動きが悪い、手足・首などが自分の意志とは関係なく動く、ふるえる、 ふらつく、足がつっぱり歩きにくい、よく転倒する』 などの症状が比較的ゆっくり出現してきたとき、もっとも疑わしいのが、パーキンソン病です。中でも『ふるえ』は自分でも気付きやすく、特徴的な症状と言えるでしょう。

パーキンソン病は、脳が出す運動の指令がうまく伝わらず、スムーズに動けなくなる病気です。パーキンソンというのは、その病気を初めて報告した医師の名前です。

わが国の患者数は人口10万人につき80~100人くらいで、決して珍しい病気ではありません。発病するのは50~60歳代の方が多いのですが、20歳代~90歳近くまで幅広い年齢で発症します。

私はこれまで大学院等で主にパーキンソン病を研究してきました。かつては症状の進行に伴って体が動かなくなる恐ろしい病気というイメージがありましたが、現在では様々な薬が開発され、症状もかなり改善が期待できます。一方、パーキンソン病に似た症状を出す別の病気もたくさんあり、対処や治療方法は異なります。

そのためには、まずは専門医による正しい診断が大切です。

当院は、必ずしも紹介状がないと診ない病院ではありませんので、もし、当てはまる症状があるときは、遠慮なく神経内科外来を受診してください。

パーキンソン病の症状
震える 体が固くなる 動きがゆっくりになる
バランスが悪くなる 3テスラMRIで描出可能となった
中脳黒質の画像(GE社より許可を得て転載)
脳血管障害の中でも
脳卒中(=脳血管障害)は血管がやぶれるタイプの脳出血・くも膜下出血と詰まるタイプの脳梗塞に分かれます。

近年増加しているのは、詰まるタイプの脳梗塞で、これは日本人の食生活の変化による動脈硬化の進行が関係していると言われています。したがって脳梗塞になりやすいのは動脈硬化の強い人、すなわち、高齢・高血圧・高脂血症・糖尿病など動脈硬化の危険因子を持っている人と言って良いでしょう。

ところが、MRIの普及に伴い、必ずしも動脈硬化がなくても脳内に小さい脳梗塞がたくさん見つかる例が知られるようになりました。

流早産を繰り返す若い女性などに見られる"抗リン脂質抗体症候群"がそれで、背景に膠原病に基づく血管炎などが関与していると考えられています。

神経内科医は、もちろん脳血管障害全般を診察・治療しますが、上記のような一般的でない、原因がよくわからない脳血管障害の診断を任されることが多いです。

比較的若くて、危険因子も少ないのに、脳ドックなどで「無症候性脳梗塞が多い」と言われた方は、一度くわしく調べたほうが良いでしょう。
難しい病気?
神経難病とは脳・神経の病気の中で、はっきりした原因や治療法がないものをいいます。

具体的には神経変性疾患(筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、ハンチントン病、アルツハイマー病など)、免疫性神経疾患(多発性硬化症、ギラン・バレー症候群、重症筋無力症、筋炎など)といった病気です。

原因がわからないと言っても途中まではわかっているものや、すでに治療法がある程度見つかっているもの、根本的に直すことは難しいけれども、日常生活が可能になるような治療があるものもあります。また、同じ病気でもその程度や進行には人によって違いがあり、それをくわしく見定めることも症状の改善につながります。

この分野の研究は日進月歩で進んでいます。

あきらめずに、まずはご相談ください。
慢性頭痛も!
頭痛に悩まされている方は多いですよね。実は私もその一人でした。神経内科に興味を持ったきっかけも、「自分が片頭痛持ちだったから」です。

そう、頭痛、特に慢性頭痛は神経内科の得意分野です。("慢性"と断る意味は、突然発症する急性の頭痛には、くも膜下出血などの緊急な外科医的治療を要する疾患が隠れているためです。)

また、片頭痛発症のメカニズムも解明されつつあり、トリプタン系の新薬の適切な使用により、ひどい発作を回避できるようにもなってきています。さらに適切な予防法により、発作の回数を大幅に少なくできる場合もあります。

頭痛人口は日本に3000万人とも言われています。

自分の頭痛が肩こりなどによる緊張型頭痛なのか片頭痛なのか判断がつかないまま市販薬などを飲み続けた場合、薬物乱用頭痛にいたることもあります。

一度、きちんとした診察や検査を受けてみてはいかがでしょうか。
以上、神経内科について簡単にご紹介いたしました。

北原国際病院には、現在日本にも数台しかない優れた3テスラMRIが入っています。神経内科はMRIの他、誘発電位・筋電図検査装置で神経伝達速度を測ったり、一見古典的な道具を使って各関節の神経反射を見たりして、診察を進めます。

現在、常勤医1名、非常勤医3名で診療していますが、今後はさらに増員・拡充をはかる予定です。

みなさまと共に病気に立ち向かっていきますので、どうぞ、宜しくお願い申し上げます。