■平成16年7月18日市民公開講座記念号

発行元 医療法人社団北原脳神経外科病院
192-0045 八王子市大和田町1-7-23
TEL:042-645-1110 FAX:042-645-1140
HP: http://www.kitaharahosp.com


 

突然、半身が動かない・言葉が出ない・呂律が回らない・半身がしびれる・・・


こんなときは脳神経外科専門病院へ!
私たち、脳神経外科専門医に見せていただきたいのです。

 

 こんにちは。北原脳神経外科病院、診療部長の菅原道仁です。現在、日本では脳卒中は死亡原因としては癌、心疾患に続いて第3位ですが、死亡率が下がっただけで、発症数は脳梗塞を中心にどんどん増えています。死なずに後遺症を残す例が多いということですね。日頃から脳卒中にならないよう血圧や食事に気をつけることが大事ですが、なってしまった場合は、とにかく一刻も早く診断をつけ、治療を開始する必要があります。脳はとても酸欠に弱い臓器で、完全に血流がなくなれば3分でだめになってしまいます。
 今回は当院で実施している最先端医療、脳梗塞の血栓溶解療法をご紹介しましょう。

図1脳卒中の分類

 

―脳梗塞の最先端医療―「血栓溶解療法」

 上の図1に示すように脳卒中は大きく、血管が詰まるタイプの脳梗塞と血管がやぶれるタイプの脳出血に分けることができます。
脳梗塞のうち、中大脳動脈という大きな血管が血栓(血液の塊)で塞がれた場合、そこに非常に細い管(マイクロカテーテル)を挿入し、ウロキナーゼという血栓を溶かす薬を注入し血流を再開通させるのが、血栓溶解療法です。そのままだと、脳に酸素が行かず半身麻痺や言語障害を残すものを、後遺症なく救うことができる優れた療法です。

図2血栓溶解療法

60代の女性。突然、気分が悪くなり左半身が全く動かなくなる。45分後、救急車で当院到着。発症から3時間で血栓溶解療法開始。現在、後遺症は全くない。

の部分の血流が再開通している。

 

 ただし、この療法には厳密な適応条件があります。その第一が症状が出てから「3〜6時間以内に行う」ことです。病院に着いてからまず、医師が診察し、すぐに必要な検査(MRI・CTなど)を行い、その後にこの療法を準備し開始するわけですから、とにかく早く来院していただく必要があるわけですね。

←図3MRI

磁気の力で脳内の断面や脳血管の様子を詳しく画像にする機械。

→図4DSA

カテーテルを使った脳血管撮影において使用するデジタル画像処理装置。

 北原脳神経外科病院では、MRI導入以来、その有用性を認識し、CTとともに24時間稼動を実現。救急時にもより早く正確な診断が可能です。また、血栓溶解療法のほか各種血液検査・緊急手術も24時間可能で、この万全な体制のもと、たとえ夜間でも、「一刻も早く大切な脳を救う」ため最先端医療に取りくんでおります。
 皆様も、突然おかしな症状が出現した時は、ためらわず当院にお電話ください。

 

       

決め手は「突然痛くなり」、それが「持続すること」

「こんにちは。北原脳神経外科病院 院長の久保俊朗です。私は主に午後の外来を担当しています。心配事はお気軽にご相談ください。」

 
くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤
 頭痛は私たち脳神経外科医が最も多く遭遇する症状のひとつであり、皆様の中にもお悩みの方がいらっしゃることと思います。
 頭痛のほとんどは脳そのもののダメージよりも、脳の周辺の血管が不必要に拡張したり、肩こりや首の変形、目の疲れ、ストレスなどで脳周辺の筋肉が緊張し、循環が悪くなって起るものです。代表的なものは偏頭痛(女性に多く、頭の片側がズキン、ズキンと心臓の鼓動にあわせて痛む。)と筋緊張性頭痛(頭をしめつけるような重苦しい痛みで、後頭部や目の周囲、こめかみに多い。)です。
 どちらも適切な処方や生活上の注意によって対処が可能です。他に、後頭神経痛という一種の神経痛(片側の後頭部が一瞬ズキズキ、ピリピリ痛む。)もあります。
 
 
   正常CT
   くも膜下出血

 これらの「症状はつらいけど、あまり怖くない、命に別状はない頭痛」に対し、怖いのが「くも膜下出血による頭痛」です。
 上の図をご覧下さい。ほぼ同じ脳断面のCTですが、右のほうは真ん中の隙間が白くなっていますね。これは脳血管に生じた血管のコブ(脳動脈瘤)が破裂して、そこから血液がくも膜(脳を包むネット)に沿って広がっているからです。本来、脳表面には血液はあってはならないもので、血中の種々の成分が脳表を刺激して激烈な頭痛を起こします。その痛みはよく、「ハンマーで殴られるような」と表現されますが、なかにはそれほど激しい痛みを自覚しない方もいらっしゃいます。出血が少なかったり、年齢的変化で感覚が鈍くなったりした場合には「軽く痛む程度」の方もいて、普通に歩いて外来に見えることさえあります。
 しかし、程度の差はあれ、くも膜下出血の頭痛はどなたも「それまで何の異常もなかったのに、いきなりガーンと痛くなって、それが続いている」と言われることがほとんどです。筋緊張性頭痛ではその前提として肩こりや筋肉疲労があるのでしだいに痛くなるのが普通ですし、偏頭痛は多くの場合、月に数回(女性は生理前に多い)起こり、経験があるので「また来た!」と判断できる特徴のある痛み方です。
 特にこれまであまり頭痛の経験のない方が突然、激しい痛みを感じたら、ためらわず、脳神経外科専門病院を受診しましょう。
 さて、その他の脳の怖い病気、たとえば脳梗塞は頭痛を起こすのでしょうか?答えはまず、「いいえ」です。脳梗塞では麻痺やしびれ、言葉の異常があっても頭痛は多くありません。脳内出血では麻痺の他に頭痛があることも多いですが、麻痺を伴えば、どちらにしろすぐに受診しなくてはいけませんね。
 最後に脳腫瘍ですが、これも突然ではなく、徐々に頭痛がひどくなって来院されることがほとんどです。良性のものはじゃがいも程度の大きさになっても軽い痛みしか自覚しないので、要注意ですね。


救急・手術から リハビリ・在宅まで 地域の皆様とともに、より良い医療を!
 平成7年1月に八王子市大和田町1丁目に北原脳神経外科病院を開設以来、多くの市民の皆様に当医療法人施設をご利用いただき誠にありがとうございます。今後とも脳神経外科専門病院として、また脳と心の架け橋となる病院として、スタッフ一同がんばります。どうぞ、よろしくお願い致します。
 

北原脳神経外科病院

TEL:042-645-1110

北原リハビリテーション病院

TEL:042-692-3332

回復期リハビリテーションとメンタルケアの病院です。


北原RDクリニック

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脳ドックを行っています。

 


 

 


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