活動報告

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2017/6:第18回日本言語聴覚学会(くにびきメッセ 島根県松江市学園南1-2-1)


氏名小泉智枝(リハビリ)
テーマ就労継続中の高次脳機能障害者の神経心理学的検査推移
備考【はじめに】脳損傷後に高次脳機能障害を後遺しながらも復職及び新規就労した症例の神経心理学的検査結果報告は散見するが、その後の就労継続中に、神経心理学的検査を再度実施した報告は殆ど見ない。今後、保険診療点数の関係上、医療機関における長期間のリハビリテーション継続が益々難しくなり、就労後に再度、神経心理学的検査を実施することは非常に困難となる。今回、2回の神経心理学的検査実施が可能であり、2回目実施時が就労中であった3症例を経験したのでその結果と推移を報告する。【実施神経心理学的検査】WAIS-III、記憶検査(WMS-R又は三宅式記銘力検査とBenton視覚記銘検査)、前頭葉機能検査(CAT、BADS、TMT、仮名拾い検査、WCST、リーディングスパンテスト、症例2は一部のみ実施)、症例3のみBIT。【症例】<症例1>40歳代男性、一酸化炭素中毒にて低酸素脳症となり、高次脳機能障害(注意障害、記憶障害、前頭葉機能障害、病識欠如)を認めた。復職を控えた発症6ヶ月時と、就労継続中の発症2年後に神経心理学的検査を実施。<症例2>30歳代男性、急性心筋梗塞による低酸素脳症が原因で高次脳機能障害(注意障害、記憶障害、前頭葉機能障害、病識欠如)を呈した。復職後の発症1年6ヶ月時と、転職・就労継続中の発症5年時に神経心理学的検査実施。<症例3>30歳代男性、クモ膜下出血、術後に右中大脳動脈領域に脳梗塞。左片麻痺、高次脳機能障害(注意障害、左半側空間無視、病識欠如)を後遺。チャレンジ雇用中の発症1年時と、新規就労後の発症4年4ヶ月時に神経心理学的検査を実施した。【まとめ】3症例のWAIS-IIIのFIQの推移は、症例1、2は向上、症例3は変化が認められなかった。3症例の神経心理学的検査結果の推移や、就労と高次脳機能障害の関連や経過について検討を行い報告する。