活動報告

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2017/3:第42回日本脳卒中学会学術集会(第9会場(10階 [会議室 1009])大阪国際会議場)


氏名西谷 和敏(医局)
テーマ後下小脳動脈解離の5症例 5 cases of wall dissection of the posterior inferior cerebellar artery
備考【目的】後下小脳動脈(PICA)に限局した動脈解離は比較的稀とされる。当科で経験したPICA解離症例の臨床所見、画像診断、治療について報告する。
【対象と方法】2011年4月以降に当科で経験したPICA解離の症例は5例であった。全例男性で、発症時の平均年齢は50.8歳であった。これらの発症様式、MRAなどの画像診断の所見、治療法、転帰について検討した。
【結果】発症様式は、虚血(INF)が2例、くも膜下出血(SAH)が3例であった。INF2例の主訴は、めまい感と頸部の鈍痛であった。SAH 3例の重症度は全例WFNS gradeIIであった。MRAは全症例に施行されており、全例解離部位の推測が可能であった。解離は全例medullary segmentに発生していた。INFでは初回のMRAでびまん性の狭窄と一部拡張が見られ、その後2例とも解離部の所見に変化がみられ、診断を確定した。SAHでは動脈瘤様の拡張所見であった。その他3D-CTAが計4例、脳血管撮影が計4例に追加された。解離部が動脈瘤様に変化したINFの1例とSAHの2例に開頭トラッピング術を行った。SAHでは急性期に手術を行ったが、1例は担癌状態で全身状態が悪く、保存療法を行った。Follow-up期間内の最終的な転帰はm-RSの0-1が3例、4が2例で死亡例はなかった。
【結論】PICA解離の5例を検討した。解離部同定のスクリーニングにはMRAが有用と考えられた。INF例では解離部の所見に変化が見られ、定期的なMRAのfollow-upが必要と思われた。SAHでは再出血予防に急性期にトラッピング術を行った。幸い死亡例はなく、5例中3例の転帰は良好であった。上記発表いたしました。その他、脳梗塞の細胞治療の現状、課題やmechanical thrombectomyのメタアナリシスの結果を聞きました。有意義でした。